推薦の言葉

初心者向けの教材、子どもたちに夢を

工学博士 二宮康明 氏

 丹波さんは子どもの頃から紙飛行機作りに興味をもち、年齢とともに技術レベルも向上して、1994年には全日本紙飛行機選手権大会のハンドランチ部門で優勝しました。また、東北大学の流体科学研研究所で博士課程を終え、現在では研究機関で研究に従事しています。

 同氏は、これと並行して紙飛行機にも熱を入れ継続し、特に、ここ数年は、子供さんに紙飛行機のすばらしさを伝えるため、紙飛行機教室を開いています。また、初心者向けの作りやすい教材用紙飛行機も設計しています。子どもたちに理科好きになってもらうために、親切で科学的な説明によって多くの子供たちに夢を与え続けています。

(2000年12月4日)

子どもたちの疑問を引き出す、格好の理科教材

福島大学名誉教授 理学博士 小田健二 氏

 私は、平成5年、丹波さんが東北大学流体科学研究所のドクターコースの院生だった頃から、彼の「紙飛行機教室」に何度かお付き合いをしてきました。

 丹波さんは、「さあ、一緒に作って飛ばしましょう」式のこれまでの紙飛行機工作教室のやり方ではなく、「なぜ飛ぶの?」「どうしたら良く飛ぶの?」という子供たちの疑問を引き出す、「探求活動」に軸足を置いた紙飛行機工作実験教室の在り方を追求しています。

 先日、私は仙台市科学館での丹波さんの教室を拝見しましたが、そこでは「手作り風洞による実験」などによって、紙飛行機が子供たちの心を引き付ける「遊び」であると同時に、子供たちの科学する心を育てる「格好の理科教材」であることを見せて頂きました。

 これからも、紙飛行機マニアの裾野を広げるためではなく、理科好きな子供たちを一人でも増やすための活動を継続し、展開して行かれるよう、紙飛行機が大好きな私から、心からの声援を送ります。

 (2000年11月14日)

生涯学習の時代にふさわしいチャレンジャー

菊池 秀之 氏(つくば市教育委員会社会教育課勤務)

 ポジティブの言葉が当てはまるDr.丹波のレクチャー。
「紙ヒコーキもボーイング-747も飛行原理は同じ」この原理の、子供から大人までにわかりやすい解説は圧巻。理論ばかりではなく、Dr.丹波オリジナル紙飛行機の手作り体験ができる。原理の解説から手作り体験までの流れは、ビギナーでも飽きることなく、逆に、紙飛行機の魅力にとりつかれてしまう。
 過去に様々な分野の講師のレクチャー風景を拝見したが、Dr.丹波には他の講師にはないアイディア、そしてファイティングスピリットがあり、生涯学習の時代にふさわしいチャレンジャーである。

 私も息子とともに、Dr.丹波のスクールに参加した一人である。手作り体験が終了し、机上に置かれた自分の完成機。周りの参加者の出来ばえが気になり、横目で見ると皆完成度が高い。試験飛行は童心に返り熱中。楽しい一日はあっという間に終了。

 帰宅後、夜は一人自室にこもり、紙飛行機を片手に、FMをBGMに、ブランデーグラスを傾けると、一日の体験が幻想のようによみがえり、いつのまにか心地よい眠りに誘われていった…

 飛行原理では脳を使い、手作り体験では指先を使い、試験飛行では身体を使う。理想的なバランスがとれているスクールである。

 Dr.丹波の紙ヒコーキ教室。あなたにお勧めします。

2000年12月18日 
(1903年12月17日、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功。98年目の初日)

10年後 、20年後に大きな実を結ぶ

航空宇宙技術研究所  高崎 浩一 氏

 丹波氏は第2回紙飛行機ジャパンカップ手投げ部門優勝者です。その豊富な経験を生かし,現在小学生から大学生までを対象にした紙飛行機教室を開いておいでです。その内容はきちんとした方法論を持ったもので,ホームページにある,過去のスカイスポーツシンポジウムでの発表論文をご覧になれば一目瞭然と思います。特にその統計法における直感力に感嘆致しております。このような情報の潜在的な需要は十分あると私は考えています。

 このような啓蒙活動は,10年後,20年後に必ず大きな実を結ぶと信じています。氏の活動に敬意と感謝を示しつつ,未来への発展をお祈り致します。

(2000年12月20日)